書籍名 | 詫磨派研究 |
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著者 | 藤元裕二 |
体裁 | A4判、上製函入。 モノクロ図版約300点、カラー口絵25作品、関連史料約80件。 |
定価 | 24,000円+税 |
ISBNコード | ISBN978-4-9904055-7-1 |
Cコード | C3071 |
藤元裕二
中世仏教絵画史を彩ってきた絵仏師集団、「詫磨派」―。
その栄枯盛衰を丹念に追った、初の「詫磨派の歴史書」、ここに成る!
藤元 裕二(ふじもと ゆうじ)
昭和53年生。学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。一般企業を経て、現在、宗教法人浅草寺勤務。財団法人禅文化研究所研究員。
論文に「元代後期職業画工の造形感覚―木曾定勝寺収蔵<釈迦三尊像>と<十八羅漢図>を中心に―」『佛教藝術』第三一三号(平成22年12月)。「浅草寺収蔵<水月観音像>の美術史的位相―高麗仏画における中国絵画受容の一側面―」『國華』第一三九〇号(平成23年8月)、「詫磨栄賀再考―交錯する伝統と創意―」『佛教藝術』第三一八号(平成23年9月)など。
平安時代後期から室町時代前期の長きにわたり、畿内を中心に活動し、中世仏教絵画史を彩ってきた絵仏師集団、「詫磨派」。彼らの活動を勝賀、長賀、栄賀ら主要なメンバーに焦点を当てながら検証し、その組織的動向を追う。
流派的正確を、既知の作品の位置付けと新資料の発掘、そして文献の渉猟より記述。
本書の刊行により、中世仏教絵画史、殊に未だに不透明な流派研究の活性化が期待される。
◎未だに実体が解明されていない日本中世の絵仏師集団「詫磨派」に関する体系的、かつ網羅的な初めての研究書。
◎現存する絵画の実地調査を重ねるとともに、売立目録や地誌類などの周辺情報も精査し、曖昧な詫磨派の実像を浮かび上がらせる。また、良詮や明兆ら前後の絵師の活動も視野に入れ、その正確を鮮明にする。
◎本書により、日本中世仏教美術史の大きな空隙を埋める事が期待される。