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藝華書院の本

完本 蒹葭堂日記
書籍名 完本 蒹葭堂日記
著者 水田紀久・野口 隆・有坂道子編著
体裁 A5判、上製函入、926頁。 カラー口絵あり。
定価 40,000円+税
ISBNコード ISBN978-4-9904055-0-2
Cコード C3095
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完本 蒹葭堂日記

水田紀久・野口 隆・有坂道子編著

【木村蒹葭堂(きむら けんかどう)】

1736年大坂生まれ、1802年没。近世大坂が生んだ最も著名な文人・町人学者。町人としては醸造業坪井屋吉右衛門、文人としての氏名は木村孔恭、字は世粛・巽斎と号し、書斎を蒹葭堂、画室を澄心斎と名づけた。幼少より本草学・絵画・詩文を学び、長じて書画骨董を広く蒐集。その膨大なコレクションの閲覧と情報交換のために、彼のもとには当時の著名人が全国各地から訪れた。

 

【編著者紹介】

水田紀久(みずた のりひさ)

1926年生まれ。大谷大学文学部卒業。元関西大学教授。文学博士。現在木村蒹葭堂顕彰会代表。近世大坂の儒学者に関する著作が多数あるが、木村蒹葭堂研究の第一人者として著名。著書に『水の中央に在り 木村蒹葭堂研究』(岩波書店 2002年)、混沌会・木村蒹葭堂顕彰会編『木村蒹葭堂来翰集 先人旧交書牘』(中尾松泉堂 2004年)など。

野口 隆(のぐち たかし)

1965年生まれ。京都大学文学部卒業(国語学国文学専攻)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、大阪学院大学経済学部准教授。「『月氷奇縁』の漢詩文的修辞」(『国語国文』第72巻第3号、2003年)。「『浮牡丹全伝』の七五調」(『読本研究新集』第5集、2004年)。「木村蒹葭堂宛頼春水書翰試注」(『混沌』第28号、2004年)。

有坂道子(ありさか みちこ)

1969年生まれ。京都府立大学文学部史学科卒業。京都大学大学院文学部研究科博士後期課程単位取得退学。京都大学文学研究科助手を経て、現在、京都橘大学文学部准教授。「市井の蘭学―木村蒹葭堂にみる―」(『日本史研究』405、1996年)。「木村蒹葭堂の交友と知識情報」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第116集、2004年)。「都市文人」(横田冬彦編『身分的周縁と近世社会5 知識と学問をになう人びと』吉川弘文館、2007年)。

 

【本書の特徴】

近世日本の知の交流を示す好史料、ここに成る!

前後して個別に公刊された旧本、野間光辰監修・水田紀久編『蒹葭堂日記』(蒹葭堂日記刊行会発行、1972年中尾松泉堂書店刊、旧羽間文庫蔵本)および水田紀久編・復刻版『花月庵蔵 蒹葭堂日記』(蒹葭堂日記刊行会発行、1984年中尾松泉堂書店刊)を時系列に整えるとともに、影印のみであった『花月庵蔵 蒹葭堂日記』を新たに翻刻。
蒹葭堂が残した日記20年分を一巻に纏めた本書では、大坂のみならず諸国から蒹葭堂を慕い集った人々約40,000人との交流、海外の文物との接触の有り様が活写される。
編著者3名による解説・解題・論考とともに、木村蒹葭堂略年表を付すほか、巻末には蒹葭堂日記に登場する約40,000件の人名および諸項目を検索できる詳細な索引・約300頁を収録。